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戦術を考えることにも優れ、よくモリスと共に作戦会議をしていたのを覚えている。
──カルカソンの死体は、下半身が無くなっていて、見るに堪えなかった。葬式の時の死化粧が、唯一の救いに思えた。
カルカソンの死から2週間後、鎌使いのヨットが内臓の発作で亡くなった。
女性的口調で話す背の高いヨットは、姉御肌な人物で、一緒にいると楽しく、そして頼もしかった。小柄なカルカソンに、密かに恋心を抱いていたことを、騎士団の皆は知っていた。グイグイ攻めるヨットと、まんざらでもなさそうなカルカソンを見ていると、ルドルフは温かい気持ちになるのだった。
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