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だが、それは違った。
選ばれし力を持つ彼らであろうと、
転落で全身を強打したり、
不治の病にかかったり、
急所を刺されたり、
猛毒を飲んだり、溺れたり、
頭を割られたり、首を吊ったり、
身体を喰い千切られたり、
内臓の発作を起こしたりすれば
──死ぬのだ。
茶会を終え、アドルフは馬車に乗って王城へと戻って行った。『ルドルフ達も乗るか』と誘われたが、歩いて帰る旨を伝えた。
神聖夜騎士団はもう、剣士のルドルフと、大剣使いのモリスの2人だけとなっていた。明日か明後日か、もしくは1ヶ月後か、はたまた今夜か──どちらかが死ぬ。そんな気がしてならなかった。
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