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その日をきっかけに、ルドルフは剣術を学ぶことになった。手合わせした男に教わったり、時折アドルフが指南役を連れてやって来ることもあった。
ルドルフとアドルフは年も近く、名前も初代国王から準えて取っていたことから、お互いに親近感を覚えていた。
またアドルフは自由奔放な性格で、よくお忍びで王城を出ては、様々な町や村に遊びに行っていたという。当然皇太子1人では危険なので、指南役や執事もついて行くことになるが。
ルドルフとアドルフは、年頃の少年同士の、親友と言ってもいい仲になっていた。
ルドルフが15歳の時、転機が訪れる。アドルフが彼を王城の剣士にしたいと、直々に誘って来たのだ。
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