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『…そうか…さすがはモリスだ。父上が当時戦術師見習いでしかなかった彼を、神聖夜騎士団のリーダーに任命した理由が、よくわかった気がするよ』
アドルフは力無く笑う。モリスは彼本人が殺したのは見てとれる。
『…何故なんだ、アドルフ。何故、皆を殺したんだ』
ルドルフは親友に問いかける。一番気になっていた。何故アドルフは騎士団を全員──ここにいるルドルフを除いて──殺したのか。
『──復讐だよ、ルドルフ』
『──復讐?』
『そう。ルドルフも知ってるだろう?僕の母上の、最期を』
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