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…。
モリス。君は恨むなと、憎むなと言った。
『モリスの心臓を含めて11個…後はルドルフ、お前だけだ。お前の心臓を手に入れて、この国を守る。もう魔物に…誰も殺されないように』
アドルフが近寄って来る。
『ルドルフ、わかるよね?君がここで心臓を残して死ぬだけで…僕は救われるんだ。母上が救われるんだ。民が救われるんだ。…英雄のルドルフ・リコリスなら、できるよね?』
誘導的な言葉で、アドルフは言う。
『…1つ、聞きたいことがある』
『…いいよ。友の言葉だ、聞くよ』
『…お前は…どうしてまとめて、殺さなかったんだ?騎士団全員の心臓を得るなら、戴冠式の時の食事とかに、全員分の毒を盛れば良かっただろう』
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