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同時に、彼らはこう考え始めていた。『何者かが、我々を殺しに来ているのではないか──』と。
だが、仲間を短いうちに3人も亡くした彼らは、それを口に出せなかった。ただ自身の胸の中に、留めているだけだった。
もっと早く考えを共有できたなら、ソードとハーツも亡くならずに──いや、僅かにでも延命出来たのだろうか。
盗賊上がりで、腕っぷしが騎士団トップクラスの強さだったソードは、よく特攻しては無茶をしていた。いつも自分を大事にしていなかった。彼が自分を大事に出来るようになったのは、僧侶のハーツが懸命に彼を支えていたからだ。
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