第零話 見えない謎の存在

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11月10日 この場を提供してくれたことにに感謝をしたい。その思いを伝えるために、あることをする。 まずは、自宅から一番近い神社に参拝する。 この神社は「大野瀬神社」と言って、御祭神は不明なものの、地元民からは「野瀬神さん」と言われている神社である。非常に小さな社で、あまり管理されているとはいいがたいが、本殿前に立ち並ぶ二本杉は市の教育文化財として指定されている。 自宅から自動車で10分程度の位置にある。 「この家を提供してくれてありがとう。野瀬神様。この思いを、御祈祷にして伝えたいな」 こうして野瀬神様に思いを伝えた。 次に、産土神のいる「挙母神社」へ向かう。 自宅から市街地へ向かうのになんと1時間かかる。 挙母神社は、豊田市の中心地に近いところにあり、高皇産霊神(たかみむすびのかみ)を中心に、瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)水分神(みくまりのかみ)が鎮座しており、地元民からは「お子守さん」という愛称で呼ばれている。 この神社は、豊田市内では最も栄えており、特に七五三の時期になると子供の成長を祝う参拝客が後を絶たずに来る。 この神社で、あることを願う。 「お子守さん、ありがとう。この神社で、神恩感謝の御祈祷をさせてください」 この願い事に対して、お子守さんは何を言ったのかというと・・・
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