0と1の世界で君とまた出会う

『今日はボクら３人だけ？』

「ナデシコは仕事が立て込んでいて、しばらくは来れないと言っていたぞ」

　ナデシコは名前と可愛らしい見た目とは裏腹に狩りでは鬼の形相でパワフルにハンマーを振り回す女の子だ。
　うちのチームで一番の力持ちだが、いつも無謀な狩りの仕方をするのでハセさんがいないと勝手に倒れている時がしばしば。
　アバターのせいでどこまで本当は不明だが、実はハセさんよりも年上のお姉さんらしい。

　無茶な戦い方をするナデシコだけど、いないとかなりの戦力ダウンだ。
　ボクたち3人で狩れるモンスターはかなり少ない。
　昨日、作った新しい武器を試せると楽しみにしていただけにちょっとがっかりだ。
　ハセさんも同じように考えたようで、操作パネルを出すと何か文字を入力し始めた。

「単独(ノラ)のハンターを誘ってみるか？」

　どうやら、近くにいるハンターのリストを呼び出してくれたらしい。
　ずらっと並ぶ名前にはひらがな、カタカナ、漢字だけでなく、英語や見慣れない記号のような名前の人もいて、見ていて頭が痛くなりそうだ。