0と1の世界で君とまた出会う

　ボクがレッドでヒロシがイエロー、ハセさんがグリーンでナデシコがピンク。
　今日はナデシコはいないけど、カラフルなネコ頭が３人揃うだけでもかなり目立つ。

『なん度も言うばってん、やっぱハセしゃんは緑色の似合わんけんなぁ。』

　毎回ネコナンダーをやるたびに、ヒロシは大きなため息をついてそう言う。
　確かになぜかハセさんはネコナンダーをやるときはいつもの薄紫からわざわざ緑色に変えるのだが、あまり似合ってないのはボクも常に思っていた。

「ヒロシ、うるさいぞ。これはある意味お前のためにだな……」

『いつでんん紫でよかとに……。』

　ヒロシの言い分も分かるけど、色のバランス的には紫とピンクが被りそうだから緑になってくれるのはありがたい気がする。
　あと青色が入ってくれるといいんだけど……まぁ、それは別問題だ。

『久々のネコナンダー！出動だ！』

　ボクがスキップをし、鼻歌を歌いながらギルドへのルートを歩き出すと後ろから慌てて追いかけてくるハセさんとヒロシの声が聞こえた。