2.アプリコットティーの夢

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2.アプリコットティーの夢

2人と歩いてどのくらい経ったのだろうか。 樹海は僕達をどんどん飲み込んでいく。 「もうこんな時間ね」「ね」 「ティーパーティーが始まるね」「ね」 話を聞くところによると、ティーパーティーはこの樹海の何処かで開かれるらしい。 ──♪ しばらくすると、耳が痛くなるほどの静寂から音が聞こえてきた。 「アリス!ティーパーティーの時間ね!」 「久しぶりね!」「ね!」 そのティーパーティーの会場には女性が2人。男性が2人。 「人数が足りないね」「ね」 「3人ずつのはずね」「ね」 長テーブルに男女が向かい合って座る様子がどこか見覚えのある光景だったが、それは言わないことにした。
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