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まぁ、それもそうか。先生からは、悪く言えるような立場じゃないもんね、と妙に納得して、コピーが完了したプリントを預かる。
「……じゃあ、頼むよ、相楽のこと」
「先生、少しでもわたしに情けをかけてくれるなら、おわかりですよね?」
「わかってるって。本当、抜かりないやつだよな、如月は」
「今は、如月先生です」
「ったく、生意気な」
印刷室を出て、わたしは教室の方に、先生は教員室の方に向かって反対方向に歩いた。
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