平等

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平等

人は生まれた時から平等に二つの道を選ぶ権利が与えられている どちらかを選ぶとまた二つの道が現れる 他人を見るとその道は舗装された道であったり フカフカの絨毯であったり だけど私の目の前にある道は両方とも茨道 他の人は皆 靴を履いているのに私は素足 だけど進むしかない 私に与えられたのはこの茨道だけなのだから 足の痛みを堪えながら進んでいくと 茨の隙間にキラリと光るものを見付けた 小さな小さな希望と言う名の欠片 それを大事に胸にしまって延々と続く茨道を見る あちこちで小さくキラリと光る希望の欠片 それをたくさん集めたら この先に幸せが待っているような気がして 私はまた歩き始める 私の愛する不条理で不平等なこの世界を
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