難航の理由①

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難航の理由①

倒れこんで、しばらく天井を見上げていた優斗。考えに煮詰まった時、彼はしばしばこうしていた。普段見上げることがない天井を見ることで物事を俯瞰できるような気がするからである。そして、優斗は深呼吸をしたのちに起き上がり、再び机に向かった。 「よし、もう一回」 彼はもう一度情報を整理することにした。 "クシャクシャにした"ゲームマスターから届けられた紙に目を向ける。 『依頼者:常田 優斗(ツネタ ユウト)  次ノページ以降ノ資料ヲ元ニ  暗殺者ヲ当テロ。           自ラノ平穏ノタメニ…
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