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光明の理由
「色々聞くことができたらよかったのに。ルールがあるとどうしようもない。それにあまりにも危険すぎる…」
優斗は捜査に乗り出すことを諦め、改めて考え直す。とはいえ、情報はゲームマスターから送られてきた資料だけであり、何の手立てもなかった。
紙とのにらめっこを続けただけで、時間だけが無情に過ぎていった。焦りだけが募っていく。優斗に残された時間は24時間を切ろうとしていた。
「16日の0時ぐらいに死んだから、21日の0時ぐらいまでか。
分かりづらいんだよな。21日だって言っても、数分しかないわけだから、実質20日までみたいなもんだろ。どうせなら、20日に死んで、、、」
暗殺ゲームに参加してから、増えた独り言の途中で優斗は口をつぐんだ。何か違和感があると。
優斗はその違和感をもとに資料を読み直す。
「やっぱり、そうだ。おかしいんだよ。暗殺者は密室を作り出すために重大なミスを犯したんだ。」
「このゲーム、俺の勝ちまで後少しだ。」
暗殺ゲーム:依頼者のターン
終了まであと23時間。
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