第2話 隠された扉

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 全身をお湯で洗い流し、長い髪をお湯に浸しながら考えます。  この長い髪も、もう必要ないのではないかしら。  まっすぐで長い金色の髪は我ながら美しいと思っておりましたが、ひとりでこの美しさを保てるかと言われると、首を振るしかありません。  ここには石鹸(せっけん)もありませんし、洗うのにも乾かすのにも手間と時間がかかります。  私はすぐに風で刃を作り出し、肩の辺りで髪を切りました。  濡れていてひとかたまりになっていた髪は、後で燃やすことにしましょう。  一旦避けて置いておきます。  着ていた服や下着もついでに洗って、暖かな風を起こして乾かします。  綺麗になった服を着て、伸びをしました。  はぁ、やっと少し落ち着きました。
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