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第3話 悪魔との出会い
突如として口を開けた地下への階段。
降りてみようかと考え、慎重に地下の様子を窺おうとした私は、あまりの埃っぽさに顔を背けました。
無理です。
洗浄してからでなければ、足を踏み入れることもできません。
中の様子が分からないので、余計なものまで洗浄してしまう可能性がありますが、背に腹は代えられません。
私は口を開けた地下への入り口に手を突っ込むと、また洗浄の呪文を唱えました。
すると、地下から何やら気配がいたしました。
それも、禍々しい気配です。
私はなにか余計なことをしてしまったのでしょうか。
慌てて階段を降りていきます。
地下には、魔法陣がありました。
見たこともない、巨大な魔法陣が。
そしてそれは、私の魔力を吸い込んで光を放っています。
これは、間違いなく発動してしまっていますね。
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