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「セイル様、私、貴方と契約しますわ」
「えっ、本当か!?」
「ええ、ですが契約と言っても、何をすればいいのか分かっていないのですけれど……」
「オレ様に時々魔力をくれればそれで良い」
「それだけですか?」
「うむ。あ、それとオレ様はものを運ぶのが得意なのだ! だから、今みたいにオレ様が運んだものを喜んでくれたら嬉しいぞ!」
「あはっ、あはははは!」
「な、なぜ笑うのだ! 何か変なことを言ったか?」
「いえ、ふふふ、失礼しました。セイル様のお力はとても素晴らしいですわ」
「そうであろう、そうであろう。そうだ大事なことを忘れておった。契約の条件を確認しよう。オレ様はお主が死ぬまで魔力を定期的に供給してくれれば問題ない。命を取ったり、お前の嫌がることはしないと誓おう。代わりに、お前にオレ様の力を貸すということで」
「まぁ、私の希望も聞いてくださるのですね」
「当たり前だろう。人間界で活動する悪魔には色々と縛りがあるのだ。たまにそういうのを無視して勝手に振る舞う悪魔や人間もいるが、オレ様には無理だな!」
「そうなのですね。さきほどセイル様がおっしゃった条件で問題ありませんわ。よろしくお願いいたします」
「うむ! では血の契りを交わそう」
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