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もっと、触れ合いたい。
もっと、深く。
頭の中がぼうっとして、セイル様のことしか考えられません。
私は一体どうしてしまったのでしょう。
ああ、ですが、このまま堕ちてしまっても、いいの、かも。
「っと、すまぬ。オレ様の気に当てられたな」
唇が離れ、後頭部に回されていた手が私の顔の前にかざされました。
セイル様が指をパチンと鳴らすと、霞がかっていた思考が一気に晴れます。
同時に、私は自分が何を考えて何をしていたのか理解し、一気に恥ずかしくなりました。
なんてはしたないことを……!
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