第5話 魔力供給

5/6
前へ
/94ページ
次へ
 もっと、触れ合いたい。  もっと、深く。  頭の中がぼうっとして、セイル様のことしか考えられません。  私は一体どうしてしまったのでしょう。  ああ、ですが、このまま()ちてしまっても、いいの、かも。 「っと、すまぬ。オレ様の気に当てられたな」  唇が離れ、後頭部に回されていた手が私の顔の前にかざされました。  セイル様が指をパチンと鳴らすと、霞がかっていた思考が一気に晴れます。  同時に、私は自分が何を考えて何をしていたのか理解し、一気に恥ずかしくなりました。  なんてはしたないことを……!
/94ページ

最初のコメントを投稿しよう!

100人が本棚に入れています
本棚に追加