第5話 魔力供給

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「お主の魔力が美味くて、調子に乗った。もうあそこまでのことはしないから安心するがいい。ああ、お主があの先を望むなら喜んでいただくが」 「も、もう……!」  赤い舌をぺろりと出して私を誘うセイル様は、やっぱり悪魔です。  私は急いでベッドに潜り込み、布団の中で丸くなって寝てしまうことにしました。  小さくセイル様の笑い声が聞こえますが、気にしません。  初めてと言っていたくせに、とても手慣れていらっしゃるではありませんか。  少し悔しいです。  次の魔力供給の時は、絶対理性を手放したりしませんから!
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