【番外編】地獄の暮らし

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 その紹介があってからは、私はセイル様のお屋敷から出ていません。  セイル様のように、たくさんの配下を抱える特別な悪魔の方々が何人もいて、その方達にも紹介してくださるそうなのですが、なかなか予定が合わないようでした。  私の部屋には、セイル様が運んできてくださった本がたくさんありましたから、私は日がな一日本を読んで過ごしました。  あまりに動かないと太りそうだと思っていたのですが、セイル様の魔力があるとはいえ、人間が地獄で生活するにはそれなりの生命力が必要らしく、むしろたくさん食べないと痩せ細っていくばかりだと言われて恐ろしくなりました。  というわけで、私は時折フォルンと一緒に筋肉を鍛えつつ、たくさん食べて日々を過ごしています。  やはり、私は幸運ですね。 【END】
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