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お茶とケーキが運ばれてきて、二度目のティータイムです。
ブエル様のところで出されたお茶とはまた違った風味のお茶で、スッキリとしていて美味しいです。
それを聞いたマルティム様が、お土産に茶葉をくださいました。
マルティム様は何でも瞬時に移動させられる力をお持ちなのだそうです。
塔の内部を守護していた術式をものともせず、私を地獄まで移動できるなんて。
本当にすごいです。
地獄を管理なさっているルシファー様の側近を務めているというマルティム様は、とても忙しい方のようでした。
私達と話をしながらも、度々部屋を訪れる悪魔に指示を出しておられます。
「何か問題があれば私の名を呼ぶといい。絶対に安全な場所へ連れて行こう」
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