177人が本棚に入れています
本棚に追加
未花が信彦の腕を掴んで「お願い、一緒にいて」と上目遣いで甘えた声を出す。
「何を言ってるの?肥口さんが行っただろ?追いかけないと」
「やりなおしたいの」
「冗談を言っている場合じゃない」
「冗談じゃ無い、ずっと後悔していた。どうして信彦と別れたんだろうって、仙太郎とは付き合ってるけどEDだし、信彦とはセフレじゃなくてちゃんと恋人に戻りたい」
「未花とやりなおす気は無いよ、そもそも未花が他の男を選んだんだろ」
「あの時は、信彦がいつも忙しくしていて寂しかったの。信彦だってずっと彼女を作らないじゃないそれって私との時間が大切だからでしょ」
「未花とは全く関係無いよ。じゃあ行くから」
すがりつく未花を振りほどいて未花の元を離れ急いで一葉のマンションへ向かった。
最初のコメントを投稿しよう!