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チャイムを鳴らすが出てこない
仕方なく電話を掛けるがそれも無視をされる。
焦った信彦は扉をたたくと一葉が「近所迷惑だから」と扉を開けてくれた。
「元カノと会うことをだまっていてごめん、でもだからといって別れるって話は無いんじゃないか?」
一葉は信彦の話を玄関で聞く、部屋に上がれとは言わない。普段はやさしい一葉がかたくなな態度でいることがどれほど怒らせてしまったのかを思いしらされた。
「信彦はバイだったんだ」
「え?そうなるかも・・・でも今は一葉と付き合っているだろ」
「それと、信彦は彼女とは今日だけじゃ無い、別れたあとも何度か会っているんだろ?」
「友達として・・・」
「僕は無理だ・・・別れた人とは会えない」
「そしてごめん、僕は女性を抱ける人が無理なんだ。前の彼が女とヤっているところに出くわしてそれ以降は無理なんだ、今は信彦と何も話したくないし聞きたくない一人にして」
そう言って、ドアを閉める。
閉め出された信彦はぼうぜんとしながらもLINEに「彼女のことはなんとも思ってない。好きなのは一葉だから別れたくない」と送信した。
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