時乗蒼太

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時乗蒼太

あるところに、うだつの上がらないサラリーマンがおりました。 名を、時乗蒼太(ときのりそうた)と言いました。 蒼太は上司に恵まれておらず、同期からも馬鹿にされていました。 けっして能力は低くないのに、人並みの競争心を持ち合わせていなかったため、出世コースから外れているせいでした。 そんな有様ですから、蒼太には彼女のひとりもいなかったのです。
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