隣の席の冷たいあの子

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 俺にはある悩みがある。  それは、つい最近の席替えで隣になった女子が超冷たい事だ。  どの位冷たいかというと、席が隣なこともあり毎朝俺は彼女に挨拶をするのだが、返事はほとんど返ってこない。そっぽを向かれてしまうのだ。  たまに「おはよ」と返ってくる時もあるが、やはりそっぽを向いていて、とてもそっけない言い方だ。  あとは授業中。よく隣の奴との話し合いの時間があるのだが、そういう場面でも彼女は口を開かない。  俺が話し合おうとしてようやく上の空といったような相槌が返ってくる程度だ。おかげで話し合いの時間は地獄になった。  あと、極めつけは机の間がめっちゃ離れていること。  クラスの机は普通等間隔で配置されるはずだが、俺と彼女の机の間は他よりも距離がある。前から列を見通したら俺等の机だけ離れているのが良く分かる。  ちなみにこの机の距離は下校前に他の机と合わせても、次の日俺よりも先に登校する彼女によって離されてしまうのだ。  冷たいというか、これって、、、  「これって、俺絶対嫌われてるよな、、、」    ある日の昼休み時間、彼女からの仕打ちに耐えきれ無くなった俺は、友達のユースケとコウヘイに愚痴をこぼした。    「まあ、その線が濃厚だよななぁ」    そう言ってユースケは苦笑いをこぼす。    「なんでかなぁ?俺何かした?今まで全然接点無かったはずなのに、席隣になって宜しく!って言った時からもうあんなんだったわけよ」  「気付かないうちに失礼な事したんじゃない?タツって基本デリカシーないじゃん」  「おまっ!ちょっとは優しくしてくれよ!」    いじける俺とそれを見てケラケラと笑うユースケ。しかし、コウヘイは笑わずに、ぼんやりとその彼女のことを眺めていた。    「コウヘイ、俺どうすれば良いと思う?」    コウヘイは普段から頭のキレる奴だ、きっとこいつなら何か俺が傷つかない良い案を導き出せるのでは無いかと淡い期待を持ちながら問いかける。    「そうだな、、、」    コウヘイはしばらく考え込んだ。    そして、突然ニヤリと笑った。    「なあ、今から良い予言してやるよ」  「予言?なんだよ急に」  「彼女、明日からお前に優しくなるぜ」  「はあ?」    何を根拠に急そんな事を言い出すんだと、理由を尋ねた。しかし、コウヘイはニヤニヤと笑うばかりで何も教えてはくれなかった。  なんだこいつ、気持ち悪いなぁ    
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