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「おい晃、何1人で食って‼️」
思わず光の目隠しを外す。
「翔。この白い苺、うまいな」
晃の声に「お前、そればかり食べてるな…どれどれ」と緋彩まで食べる。
俺はフォンデュ用の果物皿を見た。
最後の1個❗️
それを誰かが刺し取りチョコを絡めた。
「はい。あーん♥️」
「あーん」
両親だ。
「…親父が食ったー❗️最後の苺❗️❓️俺まだ…食ってないのに~…( /ДT)゚。シクシク」
「光…(ToT)」
「ごめん翔兄、僕は先に1個、食べちゃった(^o^;)」
***
「そう嘆くな。まだ苺があるぞ」
緋彩の声に被せ、晃の声。
「そうそう赤い苺🍓はあるぞ、あまおうも旨いぞ~(*^▽^)/★*☆♪」
晃の声にブチンと何かが切れた。
「坊っちゃま、ラ・フランスをご用意しますから…」
ばあやの声も無視。
「何、まだなにかあるのか?」
晃の声も無視。
「ちょっと翔、それも入れるの?
いくらか、分かってる(0_0;))??」と美月ちゃん。
「知らん。」
もうムカついた、俺の中のタガが外れた。
包みを解いて、片っ端から、フォンジュにしていく。
「それ老舗のチョコ専門の限定品よ」
「だってこうすれば、まんべんなく
皆のチョコを食えるだろ(#`皿´)」
…(-""-;)と美月ちゃん。
「あ、そう。だったら安物のチョコで作った
私のチョコはいらないって訳ね(((ーー;)」
「‼️(;゜0゜)」
「…(*^▽^)/★*☆♪イヤください!そのまま食べる。ぜひ!」と翔。
「俺も!」と晃。
「僕も」と光。
「じゃあ、俺も貰うわ」と緋彩まで手を差し出す。
(立ち直りが早い…それにチョコはいらないのじゃないの?( ̄▽ ̄;)??)と美月の心を知らない男達。
***
「所で、ラ・なんとかって何?」と晃。
「洋梨だよ」と光。
「梨?旨いのか」と緋彩まで。
おのれ~、この馬鹿が~(((🔥_🔥+))メラメラ
光は兄の殺気に気付いた。
気付かないのが、約数名。
「だったら、お前らはリンゴとバナナとオレンジだけ、食ってろー❗️」
「ほら翔。怒らないの」
ふわりと撫でる様に美月が腕に触れる。
この時、水面下で2つの視線が絡まり、嫉妬の炎🔥に火が着いた。
しかも当事者自身に自覚が無いのは、致命的である。
***
食べ物の恨みは恐ろしい。
こうして甘~い夜は過ぎて行くのである。
「所で美月ちゃんはレディファーストね ( ^▽^)ノ」
「あら、では私も便乗しましょうかしら」
「もちろん母さんはレディです(^^)d」
(また、コロッと変わった!)と光と美月の心の声。
(( ̄▽ ̄)フフフ…不気味な翔の笑い。
翔は猫かぶりである。
その上、自由で気まま。
掴めない性格。
「さあ朝まで、フォンデュだ。
明日は日曜だ。みんな泊まりだ!」
「チョコは、まだまだあるぞ‼️」
みんな無事に朝を迎えられるのか?
それは神のみぞ知る。
END.
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