追うもの逃げるもの

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追うもの逃げるもの

学校の外の通学路にも、やはり居た❗️ 俺んち、知らないよね? なぜ分かるかな? でも、振り切って帰宅してしまえば良いのだ。 途中まで、俺ら兄弟は車で通学している。 心配症の親、ここにあり❗️ 自分らが、自宅に居られない分、 俺らに気を配ってやがる。 実は親は、勝手に俺らにSPを付けてる。 音大付属でなく、一般的な学校は 俺らには、不釣り合いと思うんだな? でも、バレてるよ。 車通学はラッシュに揉まれない為。 ようは、光の指を心配してる。 電車、バス通学は事故対策が低い。 何か起きてからじゃ、遅い。 アイツ、ちびだからな。 ラッシュに揉まれ、ドアに指を挟みかねない。 俺? 俺は早い話、付録だ。 自由に放任主義。 *** 角を曲がれば、ベンツが見える。 SPが言う。 「翔様、光様は?」 「まだ着いてないのか?わざと正門で囮になったのに」 救助が必要かな? 絶対、アイツ捕まってるぞ。 「派手なの嫌いだが、裏門に乗りつけろ。今日は特別だ。」 運転手に叫んだ。
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