追うもの逃げるもの

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*** やはり人だかりの中に居た。 囲まれてやがる。 (*゜Q゜*)あ、晃が光を庇ってる。 と言うか、アイツ裏門に逃げたな? 光は、とばっちりか。 運転手に無茶を頼んだ。 「女子に当たらない様に、でもギリギリで頼む。 ドアを開け光を引摺り込むから」 「光様の直前に乗り付けですね」 「拾ったら、すぐ走れ」 「了解居たしました」 運転手の姫島は、動じない。 「揺れますよ」と一言。 ハンドルを切った。 アスファルトをきしませ、裏門の人だかりにモロに突っ込む。 ハンドルさばきに無駄がない。 女学生の固まりが悲鳴と共に割れる。 でも、当たらない様に切ったハンドルは横付けして、 その一瞬にドアを開け、光を引き込む。 晃と目が合い、奴の手首を掴むと同時にきしむタイヤが タイヤ痕を残し、急発進した。 *** 「バカ翔、よくも裏切ったな?(`_´メ)」と晃。 「バカはお前。光に何かあれば、退学だそ。 もっとひどいなら、お前の親も、会社を首になる」 はあ?( ̄▽ ̄;)?と晃。 「俺の親は過保護なの、特に光は! こてんこてんに過保護だ!!(#`皿´)」 前から声が響く。 姫島じゃなく、助手席のSPだ。 「無茶をなさる、あんな運転をっ」 「俺がさせたの、姫島はいつも揺れが少ない。スムーズだぞ」 「それに光は脇を掴み、俺がキャッチした❗️怪我はない…(`□´ )」 「…っですが!(;>o<)」 「SPうるさいうるさい‼️ 姫島、後部座席を密閉しろヾ(`ロ ´ * )ノ」 言われなくても、姫島はよく分かっている。 前と後ろを割って、プライベートシャッターが下りた。 **** ( ´Д`)はぁー、俺は息をついた。 「散々なバレンタインデーだ。」
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