冬場の体育マラソン多い

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マラソン会場のゴール横に歌舞伎揚げ町 9と4分の3番街がありました。 あまりにもさっくりとついたのでポテトを頬張りながら中に入ります。 街に入った途端。 「ファミファミファミーマ ファミファミファミファー」 口頭で入店音を告げられました。今までの歌舞伎揚げ町とはうってかわってビルもアスファルトもありはしません。あるのは豚汁です。 名前も『その筋の人が捌いた豚汁』 なんの躊躇もなく、桃が配膳するので飲みます。味は帰省した実家の朝ごはんの二日目でした。一息ついたところで 「よく来たな勇者達よ」 後ろから声をかけられて振り返ると、にわとりがいました。 それは見事なまでにごく普通のにわとり。 「見覚えがあるな。お前『にわとりさん』って名前でこの前唐揚げなってただろ?」 「ここファミだと思ってたのに。」 「勇者たち。人のことを鶏と思っていないか?」 「なあ桃。私最近ネクロマンサーに転職しようと思うんだが。」 「就職率下がってるから油取り紙制作会社を進めるぞ。」 「黙れNEET兼自宅清掃員。」 「話を聞きたまえ勇者たち。」 「ああん?誰が有職者だ!」 桃がブチギレました。それも当然。彼はNEETの才能を持って生まれたエリートです。当然ズッキーニくらいのプライドはあります。鶏は顎を足でかきながら言った。 「有職者じゃない!勇者(ゆうしゃ)だ!…もしかして知らないのか?」 それに私達は表情を固くしました。 「もちろん知っている。地下駐車場付きのだろ」 「ああ。塩辛にかけて食うとうまいやつな」 「我聞く、捻る。」 「お前らが何を思い浮かべてるかはわからんが、知らないことはわかった。 俺は、魔王だ。以後よろしく。」 魔王なんて実在したのね。
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