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プロローグ
"ほんじゃー、行ってくるわー。たまにはチューとかないん?"
「あっほかっ!無いわ!そんなもん!あんたそれより早よ行かなぁ遅刻やでー」
"あほって言うんっっっ…。ぷはぁー。普通急にするか~、文句最後まで言われへんやんけー。でもお前は絶対する思うてた。ちょっと突然すぎてドキッとしたけどなぁ"
「あほっ!はよ行きっ!」と彼女は年甲斐もなく小娘みたいに頬を赤らめて、シッシッのポーズで玄関からその男を追い出そうとした。
こんないつもおちゃらけてふざけた事ばかり言ってるような男がこの物語の主人公の前田隆司だ。
この話はそんな男の平凡だが、ちょっとコミカルな人生を描いた物語である。
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