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食事
コレクションを見ていると、ママが帰ってきた。
「おかえりママ!今日蝶々を捕まえたの!」
ママは体仕事でいつもクタクタだったけど、それでも優しく微笑んでくる。
「あら、ただいま。凄いじゃないの!今日はいいご馳走ができるわね♪」
ママはコートをハンガーに掛けながら言う。
「今日捕まえたのは白い蝶々なんだ!羽がすごく綺麗なの」
「まぁ〜それは素敵ね」
そう言ってそのままキッチンに行く。
「ママ、今日は何を作ってくれるの?」
ママの料理はいつもお楽しみ。
「それはまだ内緒よ」
ママは蝶々さんがいた部屋の扉を開けた。
そして青い蝶々が部屋からママについてキッチンまで飛んでゆく
…
暫く待っていたら料理が出来上がり!ママの料理はいつもおいしい。
「いただきます!」
今日は肉じゃが!わたしの好きな料理。蝶の粉が少し入っている。
「どうぞ食べて?」
少しぐらい何の問題もないわ。うちの蝶々はよくキッチンまで飛んでゆくけど、それで病気になったこともないし、羽根の一部が無くなっちゃうのは悲しいけど、残った所はコレクションになれるから、それでも良かった
…
「ん〜!おいしいー!」
「本当?よかった~」
ママは嬉しそうに目を細めてニコッと笑った。
蝶々さん…ご馳走さま。
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