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捕獲
また蝶々が減っちゃった
…
わたしは何者でもない。ママに言われて毎日蝶々探し。
ママはいつも仕事で忙しいから、蝶々を捕まえることはわたしに任されている。でも、任されている代わりに、蝶々と一緒に遊ばせてくれるの。
今日わたしは見つけた。素敵な白い蝶々を。
わたしの家には沢山蝶々がいるけど、殆どが死んじゃってさ。
元々蝶々を捕まえるハメじゃなかったけど、うちにお金が無くてね。
そんな時にうちにいる蝶々がお金になってくれるのよ、ある男が蝶々の羽が欲しくてそれを買っくれるんだ!
だから蝶を捕まえなくちゃいけない。
わたしが蝶々の羽が好きなのもそうだけど、それよりも生きてくためには蝶々の羽を集める必要がある。
ごめんね…?蝶々さん。蝶々さんがいないと駄目なの
…
「こんにちは。今とても困っている事があるんです。どうか私を助けてください。直ぐ終わる事なのでどうかお手伝いしていただきたいです」
そう言って蝶々を捕まえる。
蝶々は喜んで網の中に飛んで入ってくれた!
なんて綺麗な白い胡蝶結。
今までにない美しさだった。ママもきっと喜んでくれる!
白い蝶々を捕まえたことはなかった。私は白い蝶々を連れて家に帰った。
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