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「ちょうど麻衣のことを思い出していた時だったから驚いたよ」
「えっ、本当に⁉ 私も」
以心伝心 そんな言葉を思い出した。
胸の奥がホワッと温かくなって、大好きだったダークブラウンの瞳を見つめる。
デザートが運ばれてきた。
バニラアイスに溶けたチョコレートをその場でかけるショコラショー。
口に運ぶと冷たいアイスと温かいチョコレートが絶妙なバランスで溶けていく。
温かいチョコレートとダークブラウンの瞳が私の心に甘く染み渡る。
10年という長い月日は、きっと今日の日のために必要な時間だったような気がした。
「良かったら また、会いたい」
ダークブラウンの瞳が私を見つめ返した。
私の恋が再び動きだした。
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