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074:お散歩
ピンポンピンポンピンポンと連打されたインターフォンにビクリと肩が跳ねて、持っていたお玉を手から落としてしまった。
「…………この鳴らし方……」
覚えのある音に思わず笑ってから、落ちたお玉を拾い上げてとりあえず作業台の上に乗せる。
この間にも鳴らされ続けているインターフォンに急かされて、走っていって受話器を上げた。
「はい?」
『あっ!? やったぁ、司さんだ!!』
弾む声に名前を呼ばれて、くすぐったさに顔が緩む。
「今開けるね」
ちょっと待ってて、と伝えて玄関へ走った。
「それで、今日はどうしたの? 颯真はバイト中なんだけど……」
「いいのいいの! お兄ちゃんじゃなくて司さんに会いたかったの!」
「オレ?」
「そう!」
キラキラした目がにっこりと笑って、持ってきていた手提げ鞄から真新しいエプロンが引っ張り出された。
「お料理! 教えて欲しいの!」
「えぇ? オレが?」
どう見てもついさっき買ったばかりらしいエプロンには、まだ値札もついたままだ。
「なんでまた急に……。お母さんに教えてもらうんじゃダメなの?」
「ダメってことないんだけど……お母さん色々ウルサイし……それにね! 今日、カッシーが誕生日なのね! お料理作るねって約束しちゃって……」
「あ~……」
「えっとね、ハンバーグとサラダと、スープなんだけど……。……教えて下さい、お願いします!」
ペッコリと勢いよく頭を下げた後、ちらりとこちらを伺う上目遣いが颯真によく似ていて憎めない。
「仕方ないなぁ。……じゃあ買い物行ってくるよ。ちょっと遠いから、陽香ちゃんは家で待ってて。……スープは何のスープにする予定だったの?」
「決めてなかった……」
「ありゃ。……ハンバーグだし、サッパリしそうなスープがいいかな。……そういえば、陽香ちゃんて……つわりとか……」
「あ! それは全然!」
大丈夫です、とニコニコ笑う顔が可愛らしい。
「了解。じゃあ、ちょっと待っててね」
「はい!」
良い子のお返事を聞いて思わず頭を撫でてから、財布を持って買い物へ出かけた。
***
「よし、じゃあ玉ねぎからね」
「は~い」
材料はいつもの二倍量買ってきた。自分が作るのを見せながら、陽香ちゃんにも隣で作ってもらうことにしたのだ。
まずは玉ねぎを少し大きめのみじん切りにする。目の痛みに呻きながらも頑張ってみじん切りにしている姿はなんとも微笑ましい。
切り終えた玉ねぎをじっくり炒めてもらう間に、肉種の準備だ。まずは塩だけを入れたミンチを捏ねていく。冷たいミンチに手が痛くなってくるけれど、肉が温まらないように手早くかつ粘りがでるまで捏ねる。
ジワジワと玉ねぎに火が通っていくのを横目で確かめながら、混ぜ終えた肉種を冷蔵庫に入れた。
「玉ねぎ、もうちょっとだね。焦がさないように気をつけて」
「……ハンバーグって、結構手間なんだねぇ」
「そうだね。オレも自分で作るまでは知らなかったよ」
「……あ、そっか! だからハンバーグは特別な日にしか作んないんだね、きっと!」
それは違うんじゃ、と思ったけれど曖昧に笑っておく。
「司さんはお料理、お母さんに教えてもらったの?」
「ん~……レシピ見ながら覚えた感じかな。後はバイト先で教えてもらったり」
「へ~、凄いね。……あたしもね、レシピとか見たんだよ? でも、見てもさっぱり分かんなくて」
「オレも颯真も同じだよ。最初の頃酷かったもん。火事にならなかったのが不思議なくらいだったよ」
「えぇ~?! ほんとに?」
「ホントに。……お鍋もフライパンも、洗っても綺麗にならなくて買い換えたりね」
「わぁ~……それなのに今お料理上手だもんね、凄いなぁ。……あたしもお料理上手になりたいなぁ……」
「慣れれば大丈夫だよ」
「……また、教えてくれる?」
「オレなんかで良ければ」
やったぁ、と無邪気に喜んだ陽香ちゃんに、「そろそろ玉ねぎ大丈夫そうだね」と笑いかけて、火を止めさせる。
粗熱が取れるまでの間に、サラダの準備だ。
サラダは、陽香ちゃんの希望でポテトサラダになった。なんでも、前に食べた時に気に入ってくれたそうで、作り方を聞きたかったのだという。
「難しいことはなんもないよ。今回は新じゃがじゃないから、皮むきがちょっと大変なくらいかな」
「皮むき……」
「大丈夫、ピーラー使えばそんな大変じゃないから」
「良かった。包丁あんま得意じゃなくて」
「包丁も慣れだからねぇ……はい、これ。頑張って」
喋りながら洗い終えたじゃがいもを陽香ちゃんに手渡す。ぎこちない手つきにはハラハラするものの、「自分で作りたい」という気持ちは尊重してやりたい。
慎重にピーラーで皮むきを続ける姿を見守りつつ、人参を洗って皮付きのまま賽の目切りにしてしまう。きゅうりは食感は楽しめるものの水が出やすいから普段は抜いている。今回も勝手に省略させてもらって、ベーコンと玉ねぎを人参と同じくらいのサイズで賽の目切りにしたら、ゆで卵の準備だ。
「――出来たぁ!」
そうこうするうちに、じゃがいもの皮むきを終えた陽香ちゃんが声を上げた。大格闘の後が見える皮をゴミ箱に捨てて、想像より小さくなってしまったじゃがいもと、切っておいた人参は電子レンジに蒸してもらう。ベーコンと玉ねぎはフライパンで炒めていく。
「……ポテサラって、ホントに手間なんだね」
「うん?」
「ポテサラ論争って、ちょっと前に言ってたなぁって。お母さんがニュース見ながらプリプリ怒ってたから」
「あぁ、お惣菜のポテサラがどうこうってやつかな」
「そう、それ」
「どっちも美味しいけどね」
「ね~。……あ、カッシーにも聞いとこ。将来喧嘩になっちゃうもんね」
「ふふふ、そうだね」
無邪気に表情をくるくる変える陽香ちゃんは、見ていて飽きない。颯真も案外くるくる表情を変えるから、兄妹だなぁ、と思えて微笑ましい。
うちはどうなんだろうな、と思い浮かべて、そんなに似てないかな、なんて結論づけてみるけれど、照れるときに怒るのは案外オレも同じかもしれないと思ったら恥ずかしくなってきて、考えるのを止めた。
そうこうするうちにカリカリベーコンが出来上がって、じゃがいももいい感じに火が通ったようだ。
なるべくじゃがいもだけをボウルに移し替えたら、陽香ちゃんに木ベラを手渡す。
「はい、ポテサラ作りのメインイベント」
「?」
「じゃがいもを潰します。結構しんどいから頑張って。でも無理はしないでね」
「はいっ!」
良い子のお返事でニコニコする陽香ちゃんが、真剣な表情でボウルに向き合う。
その姿を見守りつつ冷蔵庫から肉種をとりだして、陽香ちゃんが炒めてくれた飴色玉ねぎと調味料、牛乳に浸したパン粉を混ぜ込む。このタイミングで大さじ一杯の水も入れておくのがポイントだ。ポテサラの調理の進み具合からすると、もうしばらく冷蔵庫に入れておいた方が良さそうだなと判断して、混ぜ終えた肉種を冷蔵庫に戻す。
「あ、そうだ。じゃがいもはゴロッとしてても美味しいから、潰し過ぎなくてもいいよ」
「へ~……男の人は、ゴロッとしてる方が好きとか、ある?」
「ん~……どうだろねぇ。……颯真はゴロッとしてる方が好きみたいだけど」
「お兄ちゃんの好みなんてどーでもいいよー」
相変わらず陽香ちゃんのお兄ちゃんに対する扱いが、ちょっと酷くて面白い。こんな感じでも仲良しにしか見えないのだから兄妹って面白いなぁと思ってしまう。まぁきっと、端から見れば家だって似たり寄ったりなんだろうけど。
「でも、身近な男子のサンプルって颯真でしょ? オレはちょっと少食だから、サンプルにならないと思うし」
「ん~。……じゃあまぁ、お兄ちゃん採用しときますか。……これくらいでも大丈夫?」
「……そうだね、ベーコンとか混ぜてる内にもう少し崩れるだろうし」
残りの具材をボウルに投入して混ぜたら、いよいよ味付けだ。
「はい、じゃあ好きな味にしていいよ」
「難しいこと言わないでぇ~」
マヨネーズとコショウを置いてやったら、頭を抱えそうな勢いで嘆かれて笑ってしまった。
「うそうそ。……とりあえず、適当に入れるから、混ぜて味見してみて」
適当にの言葉通りにちょっと多いかも、と思うくらいの量のマヨネーズとコショウを入れて、「はい混ぜて」と促す。
「ううう……司さんが面白がってる……」
「そんなことないよ」
笑いながら頭をパフパフと宥めて、バットを出してラップを敷いておく。
「それは?」
「ハンバーグの形作った後にここに置くんだ。バットに直接置いちゃうと、洗うときが大変だし、くっついちゃって焼くときに手間だからね」
「へぇ。……おばあちゃんの知恵だね」
「おばあちゃん……」
ちょくちょく言葉選びが雑なのは若さのせいなのだろうか。
家事テクくらいに言ってくれてもいいのになぁと苦笑しつつ、真剣にポテサラを混ぜる手をいったん止めて、スプーンを手渡す。
「味見してみて」
「やった」
へへぇ、とやけに嬉しそうな顔で、味見にしてはちょっと多い量を掬っている。
「……お腹いっぱいになっちゃうよ?」
「ならないならない」
こういうところもちょっと似てるな、と思いながら感想を待つ。う~ん? と難しい顔で首を傾げた陽香ちゃんが、
「薄い……? のかな?」
どれどれ、と新しいスプーンを出してきて、一口。
「……確かに。……もうちょっとかな」
目分量でマヨネーズとコショウを足して更に混ぜた後、スプーンを水洗いしてもう一度味見する。
「……こんなもんじゃないかな?」
「あたしもあたしも!」
「スプーン洗ってからね」
「は~い」
てへ、と笑って素直にスプーンを洗った陽香ちゃんが、やっぱり味見には多い一口を頬張って「うん!」と満面の笑みを咲かせる。
「これだぁ~!」
「そっか、良かった。よし、じゃあいよいよハンバーグ行ってみようか」
ポテサラを冷蔵庫に入れて、肉種を冷蔵庫から取り出す。
「一人分を、こういう感じで手に取って、形を整えながら空気を抜いて」
「ちょっ、ちょっ、早い! 司さん早い!」
「大丈夫、大丈夫。陽香ちゃんの手元も、ちゃんと見てるから。それに、そろそろ焼き始めないとね。彼氏のとこ行くの、遅くなっちゃうでしょ?」
「……そうだけど。……なんでそんなに慣れてるの? ハンバーグ何回も作ったの?」
「あぁ、うん。……あれは地獄だったな……」
「地獄……」
「バイト先でね、軽食も出してるんだけど。ミンチが安かったからって理由で店長がいきなり、明日ハンバーグサンド出すぞって。……も~、接客そっちのけでやっても全然終わんないんだよね。ミンチが山のように……」
「うわぁ……」
「あ、でも店長は調理師免許も持ってるし、もともとはレストランで働いてた人だから、料理もすごく美味しいんだよ。今日のハンバーグも、店長のレシピだから。……そうだ。今度、もしよかったらお店にもおいで。……彼氏と一緒でもいいし、颯真と一緒でもいいし」
「お兄ちゃんとは絶対一緒に行かないかな~。いちいちうるさいんだもん。……まぁ、奢ってもらえるなら一緒に行ってあげてもいいけど~」
相変わらず颯真の扱いが酷い。ちょっとだけ颯真を不憫に思いながらも、あまり大きくない手で一生懸命作業するのを見守る。
ある程度成形済みのハンバーグが出来てきたら、フライパンを温めていく。十分温まったことを確認したら、4つ並べて蓋をした。
「まずは中火ね」
「うん」
「一回目はオレが焼くから、二回目は陽香ちゃんが焼いて」
「うぅ……がんばる」
じゅわじゅわと音を立てる間にも、少し慣れてきたらしい陽香ちゃんが成形を続けていて、最後に小さなハンバーグを作って種が尽きた。
「終わったぁ!」
「よく出来ました。……こっちもそろそろ……いい感じ、かな」
ひっくり返すよ、と笑いかけて、リズムよく4つをひっくり返した。
「うん、いい色。次は弱火ね」
「うん」
もう一度蓋をしてしばらく待つ間に、スープの準備だ。ポテサラを準備した時ついでに切っておいた千切りの人参とレタスであっさりしたスープにする予定だったのだけれど。
「あ、レタス……」
「あれ? もしかして苦手?」
「……実は、……ちょっとだけ」
「そっか……じゃあ……う~ん。玉ねぎにしよっか。……スライス。出来る?」
「……大丈夫! みじん切りよりマシ」
「それはそうだね。じゃあ、頑張って」
ちぎる前だったレタスは、このまま明日のお昼に転用すればいいからと冷蔵庫に戻す。
みじん切り程苦しむことなくスライスしてもらった玉ねぎと人参を鍋に投入して、水から沸騰させる。
「ハンバーグはオッケーかな。……じゃ、二回目いこっか」
出来上がったハンバーグをお皿に乗せて、フライパンの前を譲る。
「ハンバーグ、……4つ……並べて……。…………中火…………蓋……」
ブツブツと手順を呟きながら進める姿を見守りつつ、陽香ちゃんに持って帰ってもらう用にタッパーを出す。汁漏れしないタッパーも買っておいて正解だった。
先見の明だな、なんて自画自賛しながら、ガチガチに怒らせている陽香ちゃんの肩をぽふんと叩く。
「大丈夫だって。そんな緊張しないで」
「……うん」
「もし失敗しちゃっても、もう一回チャレンジ出来るから」
まだ成形済みのハンバーグは三個残っている。ね、と重ねたら、ようやく肩から力が抜けた。
こっちまで緊張しちゃったな、とこっそり苦笑いして、スープの鍋にコンソメを入れる。サクッと味見を済ませて、二人分のスープをタッパーに移す。
ポテサラは、一応少し多めにタッパーに移した。
後はハンバーグが焼けるのを待てばいい。
一生懸命に焼き加減を確認している陽香ちゃんを、とにかくひたすら見守った。
***
「ただいま~」
「おかえり」
「なんか、いい匂いするね」
「今日ハンバーグだからねぇ」
「ハンバーグ? 珍しいね、どしたの」
「ちょっとね」
「?」
さて、陽香ちゃんの話をどこまでしようかと考えていたら、当の陽香ちゃんからメッセージが届いた。
「あ、陽香ちゃんだ」
「ぇ? 陽香? どしたの? てか、なんで司に直線連絡してんの、あいつ」
「んー……。……ふふ、良かった」
「ちょっと? 何? 何がよかったの?!」
なになに、とまとわりついてくる颯真が勝手に画面を覗き込んでくる。
「……お料理教えてくれて、ありがとう……? なに、もしかして今日、陽香来てたの?」
「うん。ハンバーグとポテサラの作り方教えてってさ」
「も~、何やってんだあいつは。母さんに聞けよ、そんなもん」
「オレは楽しかったよ」
「…………まぁ、だったらいいけど」
全然よくない顔をしながら拗ねているのがおかしい。
「まぁまぁ、いいじゃない。可愛い妹が幸せそうにしてるんだからさ」
「……別に彼氏と一緒の写真まで送ってこなくていいっての。……親の血感じるわ……」
「あはは、確かにね」
やれやれ、とわざとらしい溜め息を吐く颯真もおかしいし、仲がいいというご両親のエピソードも相まってなかなかに面白い。
「まぁ、そういうことだからさ、今日はハンバーグね。ハンバーグが余ったら、明日の朝はハンバーグサンドだから」
「ハンバーグサンド? 何それ美味そう……」
「前にバイト先で出したことあるやつなんだ。評判良かったんだよ」
「へ~。じゃあ敢えてサンドイッチ用にハンバーグ取り分けとこうよ。食べてみたい」
「……仕方ないなぁ。まぁ、ポテサラもあるしね。晩ご飯足りないってこともないだろうし……」
「足りなかったらデザート買いに散歩行けばいいよ」
「デザート食べたいだけでしょ」
「違うよ? 司とお散歩デートしたいの」
「……あっそ」
相変わらず恥ずかしがる素振りさえ見せずにサラリと誘われて、むしろこっちが照れる。
「照れてんの? 相変わらずかわいーの」
「うるさい」
嬉しそうに笑ったままの颯真の顔が近づいてきて、触れるだけのキスをして離れていく。
「ご飯にしよ。いい匂いするから我慢出来ないや」
「……ん。……ハンバーグ、避けとくね」
やった、と小さい子供みたいに颯真が無邪気に笑う。
やっぱり似てるな、なんて思いながらハンバーグを温め直した。
*****
お腹は満腹になったけれど、日中の司を陽香に独占されていたというのがなんとなく癪で。子供っぽいことをしている自覚はあったけれど、司を近くのコンビニに誘った。
もう夜も遅いし人通りも少ないからと、理由を重ねて手も繋いだ。
日中の陽香の奮闘ぶりを聞いたり、バイト先で見かけたちょっと困ったお客さんの話をしたりしながらのんびり歩く。
しばらく歩いたところで一番近いコンビニが目に入ってきたけれど、敢えてスルーしてみる。チラリとこちらを伺った司が、何にも言わずに笑っただけで付き合ってくれるのが嬉しい。ウキウキと無意識に足が弾んだ。
「……楽しいね」
照れ臭そうに呟いた司に思わずキスしそうになったけど、それはさすがに怒られてしまった。でも、そんなやりとりも楽しい。
結局、コンビニを二軒通り過ぎてからUターン。買い物はしないで真っ直ぐ家に帰る。
「……デザートいらなかったの?」
「……うん、意外とお腹いっぱいだし、いいや」
「……そっか」
ふふふ、と見透かすみたいな笑顔に、ちょっとだけ照れる。
「司と散歩したかっただけだよ」
照れて白状したセリフに、「そっか」と呟きながら律儀に照れる司が可愛い。
「……デザート……」
「うん? やっぱ、」
何か言いかけた司の唇を、唇で塞ぐ。
「……司にしよっかな」
「……なにそれ」
照れすぎて怒ったみたいな顔した司が、ブツブツ何かを呟いているのは最後まで聞かずに。
「甘くて美味しいのも大事でしょ」
にっこり笑ってもう一度キスを贈った。
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