音楽小説

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 大音量でヘッドホンで聞く米津玄師の感電。心揺さぶられ体が自然と動き出す。首を振って馬鹿みたいに。  くびれのない三段腹の腰を上下させノリにノる。一人孤独に部屋の中で毛布にくるまりメイクなんかぼろぼろにおちてだらしないことこの上ないけれど情熱だけは人一倍あった。  私は、合唱団を作りたい。そのためにはまず歌って踊れる仲間を、至急見つけなければならない。  ライン、する。中学校からの親友にだ。「今度カラオケ行かない?」返信はすぐ返ってきた。「OK」
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