第十章 散歩道

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第十章 散歩道

声をかけようか。いや、かけないほうが良いか。悩んでるうちにアノヒトは僕のバイト先の喫茶店の方へ向かって行った。 声をかけそびれ後ろから追いかけた。 喫茶店の前で暫く立ち止まり踵を返し去っていく。 もしかして、今まで何度も入ろうとしてくれてたのか? 「ちょ、待って!待ってください!」 慌てて声をかけるとアノヒトは肩をビクッとさせて下を向く。
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