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第十一章 告白
駆け寄ると突然、早足になり僕から逃げようと走り出そうとしたアノヒトの腕を掴んだ。
「きゃっ」っと声をあげ、掴んだ腕から僕の方に倒れかかるのをバッグハグで抱きしめる。想っていた以上に華奢でやわらかい。
「待ってって言ってるでしょ?」
腕に力を入れて想いをこめる。
「は、離して、よ・・・。」
反抗して僕の腕の中でじたばたしてるのが可愛い。
「やだ。」
「やだって何?!離してってば!」
可愛いすぎる。離したくない。
「耳まで赤いのが丸見えなのに何で反抗するんですか?」
からかいたくなる可愛さだ。
「恥ずかしいってば!君は好きでもない女を抱きしめるの?!」
まだ、じたばたしてる。
「好きですよ。」
今まで言えなかったのに今日はストレートに伝えられた。
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