【深夜・母校・訪問】実話怪談

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「来たついでにお祓い受けとく……?」 「祭に参加すれば開始前に修祓あるから……いいんじゃないかなそれで」 結局、神社の駐車場で缶コーヒーを抱えながら朝日を拝む事になった。 後に話し合った時。 三人とも凄惨な笑顔と見開かれた目のイメージは一致したが、服装だけが一致しなかった。 僕には野暮ったいスーツ姿に見えたが、Yにはまた違った服装に見えていたし、最も至近で見たOによると「おっさんが来ていそうなセーターに中途半端な丈のひらひらしたスカート」だったそうだ。 なんにせよ、深夜の山中で口を四角く開けた笑顔のままで直立する女なんて、 人だろうが人じゃなかろうが、 僕は、こわい。
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