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そう投げやりに吐き捨てたのは、不良女子の秋吉露香だった。
彼女の家庭は親が再婚したりして、複雑なのは知っていたが、まさか死にたいとまで思っていたとは。叶夢や他の不良男子にしたって、何もそこまで思い詰めることはないのにと感じる。何か大きなきっかけでもあったのだろうか。
「ちょっと待ちたまえ。やはり死ぬのはよくない。それに自殺と言ったって、どうやって行うんだ?5人一緒に死ぬのか?」
普段は冷静沈着な博武も、この時ばかりは声が震えていた。
「自殺方法については、あらかた決めているさ。それに実際には"5人"ではない。俺の最大の理想は、クラス30人全員で"集団自殺"することなんだよ!」
それを聞いた途端、私の大きな目がかっと見開かれた。
クラス全員で集団自殺?
何訳わかんないことほざいてるのよ、叶夢。
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