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 驚きました。  さっきまで壊れたロボットみたいだった彼女が「美味しかった」と無邪気な笑顔を見せたのです。  普通の女の子でした──そう分かったら何だかとてもほっとして、無邪気な笑顔の彼女がとても可愛く見えました。ほんのさっき「友達なんかになろうとは思っていない」と言ったばかりなのに、私の考えは180度変わりました。  そして急に彼女が愛おしくなって、守ってあげたいと思ったのです。──だって私にそっくりで、何より可哀想だったんですもの。  これが私と彼女が 出会った日の話です。
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