人間関係下手くそかよお前この野郎って思うことない?

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人間関係下手くそかよお前この野郎って思うことない?

 次のように思ったことないですか?     私は毎年バレンタインデーにちょっと良いチョコをあげてるけど、ホワイトデーにお返ししてくれたことないよね。  私はあなたが行きたい場所ややりたい事に付き合っているのに、私がやりたいと誘った事には気が向かない限り一緒にやってくれないよね。  私はいつもあなたにお土産を選んでるけど、あなたは旅行や帰省のお土産買ってきてくれたことないよね。  とか。ちなみに筆者は悲しいかな、全て思ったことがある。ぴえん。    そういう、喧嘩するほどでもない塵が少しずつ少しずつ積もっていって、いつの間にかエベレストになっちゃってて、あぁしんどいってなる。私は今こうしてほしいけど、どうせしてくれないよね、ほらやっぱりね。ってどんどんスレていって相手に期待するのも辛くなって、本当にこの人と一緒にいたいのかな? 私のこと大事じゃないのかな? と思い詰めたり。    何も、「三千円もするチョコあげたんだから、同程度のお返しくらいは用意してよ!」などと物質的見返りが欲しいわけではない。ただ、貴方を喜ばせたい、一緒に楽しいことを共有したいと私が貴方に対して思っているのと同じように、貴方も私に対してそう思うのなら、必然的にお返しは用意するだろうし、私のしたい事には付き合ってくれるはずなのに、とモヤモヤモヤモヤ。    このスレ違いは何から来ているのか。それは、自分の中で優先しているものの違いにあるのかなと。私は「貴方に」喜んでほしい、「貴方が」やりたい事を一緒にやりたいって感じで、相手を一番に考えて行動している。つまり他人軸で生きてる。でも相手は、「俺は」イベントなんて興味ない、「俺は」今これをやりたいと思ってない、って自分軸で生きてる。だからすれ違う。    で、相手を優先している方は「相手への気遣いとか思いやりとかないわけ?」となって、自分を優先している方は「なんでやりたくない事を無理にしなきゃいけねぇの?」とお互い別のベクトルで辛くなる。こう書いていると、超他人軸志向の自分は、なんでそんな自分勝手に生きられるんだよと思ってしまうけど、それで終わらせてしまってはさみしい。    ということで、自分で考えても埒が明かないので頭のいい人の考え方を参考にしてみたいと思う。    最近、アドラー心理学についての本を少し読んだ。簡単に説明すると「誰の課題かどうか見極めろ」っていう話(間違ってたら教えてください)。  アドラーによれば、「それをすること」「こう思うこと」を決めるのは自分ないし相手なわけで、それを他者がコントロールしたり自分の考えに無理やり当てはめるのは土台無理なことらしい。確かに~。すること・思うことをアドラーは「課題」と呼んでいるけど、誰の課題なのか明確にする「課題の分離」ができてないからストレスになるそう。    「お返しして喜んでほしいとか思わないの?」「たまにはこっちの希望を叶えてくれてもいいじゃん」というストレスの中にある共通点は、相手にこうして(こう思って)ほしいのに、っていう願望だ。でもアドラー心理学によれば、これは他者の課題を自分の課題として認識してしまっているってことになる。  私がしてほしい行動や言動をするかどうかを決めるのはあくまでも相手だ。それなのに、してくれるかどうかという観点で、それは自分の課題であると誤解するから、相手が思い通りにならないことにイライラして、「いっつもいっつも私ばかり! あなたは何もしてくれない!」と大爆発。してくれるかどうかは自分ではなく相手に決定権があるのだから、どうにもできない事なんだとポジティブにあきらめる。それが課題の分離。とのこと。    そう思うと、自分軸の人はこの課題の分離を実践しているってことになる。恋人がチョコをくれるかどうかと、ホワイトデーに自分が何か買うかどうかは全く別の問題。ホワイトデーとかいうイベントを重要視していないから特に何もしない。うーん、見事なまでのすがすがしさ。    じゃあ筆者含む他人軸の人間も、そうしてみようよと。  誘ってみたけど気分じゃないと言われた。いつもなら「お前のしたい事にいつも付き合ってやってるの忘れたか? あ?」と心の中でぶん殴るところを、「ああそうかこの人はここに行かないという選択をしたわけか、なら仕方ないな。でも私は行きたいから行こうかな」と考えてみる。じゃあ一人で行くねでも、じゃあ一緒に行ってくれる人探すわでもいいと思う。もしも、どうしてもこの人とじゃなきゃ嫌! と思うのなら、してみようかなと思ってもらえるように説明したり(あくまでも強要はしない程度で)。    この考え方、いろんなところで使えそう。子供に対して「とっとと宿題やれっつってんだろ」と思っても「宿題やるか決めるのはこの子なんだから、自分ができるのは勉強したくなる環境づくりだ」とか。「気ぃ利かせてなんか発言しろや」と会議の場で思っても「発言するかどうかは彼次第なんだから、発言しやすいように場を回そう」とか。自分の課題に専念することを意識して生きてみる。アドラーさん、すげ~。    いつも機嫌よく、楽しく生きたいね。ここまで読んでくださりありがとうございました。皆で幸せになりましょう。
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