冷たい冬。

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  冷たい、冷たい彼。だけど、時々見える温かさに私はこんな風に溶かされてしまう。  彼に「私のこと、本当に好き?」と聞ければ一発解決なんだろう。分かってはいるけれど、臆病な私は彼に何も聞けない。  だけど、このまま終わるのは嫌だから頑張らせてください。 「その手が冷えてしまったのは私のせいなので、私に温めさせてください」  作戦は失敗したけど、目標は達成できた自分を褒めてあげたいと思う。  家に帰ったら「熱があるんじゃない?」と親に心配されてしまったのも、頑張った証拠だと自分を褒め称えてあげよう。  その帰り道の彼が、あつく、甘く感じたのは気のせいじゃないと思いたい。
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