ガラクタ集め

6/8
前へ
/143ページ
次へ
「それこそスペースシャトルとかの 宇宙行き旅客機に乗れば一発で解決しないか?」 正論を述べるが途中で気づいてしまった。 そっか、宇宙に放り出されても本部っていう お家までの道のりがわからないのか…。 「…本部までのナビゲーション機能は 飛行ユニットに備え付けられてある。 損傷したのはエンジンとウイングだけだから 直せればきっと帰れるはず、 イオニル、貴方の力を是非とも借りたい。」 「事情は把握した、力を貸してやる。 その前に一つ教えてくれ。 お前が被弾した時に戦っていた敵ってのは 一体なんなんだ? ヤバいマフィアかなんかか?」 サドナちゃんは話そうか迷ったが 諦めたような仕草をしてから話し始めた。 「私が戦っていたのは…… 」 ピンポーン お届け物でーす! 玄関から声がしてガタゴト荷物の音がする。 「宅配あるのすっかり忘れてたな。 やっぱりいいや、話せばなんだか長そうだから また今度にでもゆっくり聞かせてくれ。」 今は宅配物を受け取るのが先だな、 話なら気の向いた時にでも…。 「……。」
/143ページ

最初のコメントを投稿しよう!

36人が本棚に入れています
本棚に追加