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「それこそスペースシャトルとかの
宇宙行き旅客機に乗れば一発で解決しないか?」
正論を述べるが途中で気づいてしまった。
そっか、宇宙に放り出されても本部っていう
お家までの道のりがわからないのか…。
「…本部までのナビゲーション機能は
飛行ユニットに備え付けられてある。
損傷したのはエンジンとウイングだけだから
直せればきっと帰れるはず、
イオニル、貴方の力を是非とも借りたい。」
「事情は把握した、力を貸してやる。
その前に一つ教えてくれ。
お前が被弾した時に戦っていた敵ってのは
一体なんなんだ? ヤバいマフィアかなんかか?」
サドナちゃんは話そうか迷ったが
諦めたような仕草をしてから話し始めた。
「私が戦っていたのは…… 」
ピンポーン お届け物でーす!
玄関から声がしてガタゴト荷物の音がする。
「宅配あるのすっかり忘れてたな。
やっぱりいいや、話せばなんだか長そうだから
また今度にでもゆっくり聞かせてくれ。」
今は宅配物を受け取るのが先だな、
話なら気の向いた時にでも…。
「……。」
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