エンジン

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問題発生だ、早急な対処が必要だ。 頭を抱えてしまうぜ…。 いかん、頭を抱えている場合ではなかった! ここは知り合いの研究所、 機械工学専門のマッドサイエンティストである 博士 メリエロ・ラドラセイロの自室だ。 「ん〜〜〜、可愛いー!! どこで拾ってきたのこんな可愛い子! しかも抱き心地も抜群ね〜。」 ボン、キュ、ボンなダイナマイトボディな女性で 髪型はフワッフワなウェーブヘア。 機械の話になると熱くなるタイプ。 まだ若いのに博士なんてたいしたもんだ。 「ガラクタ置き場に倒れてたから拾った。 このままじゃ話が進まないから そろそろ離れろーって。 は な れ ろ ってば。」 微動だにしないサドナちゃんに粘着質のように 抱きついていたメリエロを勢いよく引き離す。 メリエロ、いや、このエロエロが! 「えー、ケチィ、減るもんじゃないでしょ〜? そうなのね、ガラクタからの掘り出し物ね!」 「イオニル、私は埋まっていたのか?」 「いいや、埋まってたのを 掘り出したわけじゃねーが…。」 違うって、そういう話じゃなくってだな。
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