エンジン

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「イオニル、素材集めは順調か?」 サドナちゃんがコンテナ車にゴミを詰め終わる。 慣れてきたのか昨日より早い。 「おお、順調だね。しかしアレだな、 ガラクタ置き場だけあってシケてるのが多い。 やっぱりより質が高くて量を求めるなら 都市の中心部にある市場にでも行ってみっか。」 集めた素材をまとめながら 荷物を収納するバックパックに詰めて背負ってと。 「市場、様々な物資と人間が行き交う場所。 時代によっては物や文化、品質も違う。」 「そうだな、今この都市だったら サドナちゃんみたいなアンドロイドはいないけど 旧式のいかにもなメカメカしいロボットとかが 人間と共存しながら生活してるな。」 「行ってみたい。 私も一緒でもいいか?」 サドナちゃんはこの世界のことを 知ってるようで知らないようだったな。 「もちろん、一緒でいい。 お留守番なんてつまらないだろ?  ほら、支度をしたら行くぞ。」
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