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いいぞぉ〜、同じガラクタでも
市場でだと保存状態も良好でたくさん手に入る。
おっ、なんだコレ?
タングステンが商品棚にある。
これは銃の弾とかに使われる鉱石か…、
その他にも機械加工や電子機器にも使える。
レアなもんだが価格は、
…見なかったことにしよう。
値段が高すぎる、喉から手が出るほど欲しいなら
話は別だがそうまでして入手しなくてもいい。
代わりにステンレスを入手。
「イオニル、休憩するか?
時間帯がもう昼になっている。」
「気遣いどうも、休憩するとしよう。
おっさんにはどうも荷物を持ったままだと
腰やら足やらが痛んできちまう。」
バックパックは素材でいっぱいになっていた。
「荷物持ちくらいなら手伝うのに…。」
「いいんだ、いくらロボットでも
女の子に荷物持ちさせてるみたいで嫌だな。
これは俺が持つから。」
サドナちゃんはふふっと笑う。
「私を女の子扱いしてくれる人間は
今まで一人もいなかった。
アンドロイドだから、とか
機械は黙って指示だけを聞いていればいいとか
そういう環境が当たり前だったから…。」
「から…?」
「あったかい気持ち…っていうのかな。
無いはずのプログラムが
イオニルのおかげで、私に芽生え始めている。」
「なんだそりゃwww」
爆笑してしまうわ、腹がよじれるんーだw
アハハ、フィー、ケヒャッヒャッヒャッ!!
「な! わ、笑わないでほしい!
何か可笑しいことだったか?」
照れてるのか怒っているのか
忙しいアンドロイドだ、そういうのも高性能だな。
「可笑しくは…、ないけど
俺のおかげっていうのは
なんだか こっ恥ずかしいぜ。」
なだめるようにサドナちゃんの頭を撫でておいた。
なでなで。
「ぐぬぬぬぬ…。 ぬ…、 うん…。」
悔しかろう悔しかろう、
えっ、落ち着くの早いな。
怒らせちゃったか、悪いことしたな…。
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