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「からかうなよ、こんなおっさんと一緒に
デートしてる女の子いると思うかぁ?」
確かにアンドロイドはロボットなのだが
サドナちゃんは年相応の女の子に見えなくもない。
どちらかと言うと親子に見えると言えば
しっくりくるに違いない。
まあ、武装と装甲を外せばの話だが。
「いいんじゃない? そんな身構えなくても。
誰も何も言わなければ歳の差が大きい
お似合いのカップルに見えるけど。」
「だそうだぜ? 君はどうしたいサドナちゃん?」
あえて話題をサドナちゃんに振る。
どんな返答が返ってくるかな。
「…デートというのは異性として意識した
男女が好意を持って接する行動だと認識している。
時間と行動予定を決めて行う約束事。
そのくだりだと私とイオニルとでは
その対象から外れている。」
「思った以上に冷静なのね。
アタシは良いと思ったんだけどなー。」
メリエロがなんか言ってるけど
俺はサドナちゃんの間柄は
そうではないと理解しとるよ。
そこはお互いに意見は一致のようだ。
立ち話もなんだし椅子に腰を下ろして
メリエロに集めた素材と部品を見せるとしよう。
ソイヤッサぁ!! ブーン!
「と、いう感じだ。
足りない素材や部品って何かわかるかい?」
メリエロは鑑定士が使うルーペを出して
ソムリエ並みに素材や部品をよく見て言った。
「いいわよ、順調に集まってるわね。
足りない素材はカーボンと緩衝材。
部品はボルトとナットね。
まだ量が足りないけどこの調子で
集め続ければ私の研究所で修理が行えるわね。」
メリエロの配慮により
飛行ユニットはいつでも修理できるよう
研究所に運ばれていったそうな(レッカー車)
あ、メリエロがサドナちゃんに
抱き付こうとするのは阻止、阻止阻止!
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