エンジン

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喫茶店で世間話、たわいもない話をしながら 時を過ごしてれば日が暮れていく。 メリエロはしばらくして帰った。 俺達も帰ろう、誰かが待ってるわけじゃないが。 今は眠たいから寝たい。 帰り道、サドナちゃんが尋ねてきた。 「イオニル…、聞くのは野暮なことと思うけど どうしても聞きたいことがある。 時折見せる貴方の表情は…なんだか悲しそうだ。 過去に何があったの?」 「おいおい、俺が悲しそうだって? 過去って言ったって、 …なぁ? ハハハ…。」 「笑って誤魔化さないで。」 観念するしかないか…。 その前にタバコでも吸わせてくれ。 「お前のいう通りさ……。 悲しいことがあった。 機械、ロボットに纏わる悪い話だ。 それでも聞きたいか?」 サドナちゃんは聞きたいのか うなづく、 俺はその意思は受け取った。 じゃあ、昔話をぽつりぽつりと話すとしよう。
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