エンジン

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それは数年前の出来事だ。 ある施設、宇宙のどこかの船に届ける武器、 兵器開発が主な生産施設。 そこを警備する雇われ兵士、 隊長にして凄腕だったのが俺だ。 その頃はチームで動いていた。 信頼してる仲間達、最愛のパートナー。 全てが充実してた。 このまま時が流れてくれればよかったんだが…、 事態は急変した。 突然、現れた見たこともない 武装しているサイボーグ達、 巨大なサソリのようなロボットの群れ、 さらに極め付けは 情報をリークしていた内通者による裏切り。 大切なものが一瞬にして奪われていく。 仲間達や最愛のパートナーは わけもわからず亡くなった。 俺は……、必死に戦い 怒りで我を忘れて 敵を力で押さえつけながら、黙らせた。 知り得た情報は 開発した兵器を横取りしようとした勢力が 押し掛けてきたんだとかなんとか。 それからはさ…、吹っ切れた。 何もかもがどうでもよくなった時に 喝を入れてくれたのがメリエロだったな。 アイツのおかげで 道を踏み外さずに済んだ。 「その後の成り行きはとんとん拍子、 雇われ兵士を辞めてからは この通り ゴミ収集屋を営みつつ 自由に生きてるってわけな。」 「……すまない。 そうだとは知らなかった。 イオニルは無理して笑ってる気がしたから…。」 「謝んなって、過ぎた話だ。 大事なのは昔よりもこれからだ。 無理なんかしてねぇよ。 サドナちゃんを見てたら 昔のことを思い出しちまってな。」
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