エンジン

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ここだけ サドナ視点。 帰ってからの時間は基本的にフリー。 今夜もイオニルが作った手料理を食べる、 食べているのはパスタにポテトサラダだ。 味は美味しい、とても美味しい。 普通のロボットなら 食べ物を食べられない。 表情豊かに感情をコントロール出来ない。 メリエロとは違った博士、 私の生みの親であるアスター博士。 彼が創り出した高度なテクノロジーは ロボット工学の常識を覆す領域にあった。 装備している武装や飛行ユニットも 博士の作ってくれた物だ。 『アスター博士……、 ずっと会えてないからまた会いたい…。』 会えないほどにその想いは募っていく。 エンジンとウイングさえ直れば 飛行ユニットに乗り、またいつでも博士に会える。 私はアスター博士を尊敬していて 信頼するのと同時に強い憧れもあった。 似たような感情をイオニルにも抱きつつある。 …イオニルは本当に優しい。 見ず知らずの私を助けてくれたばかりか 寝食の場を提供して、 飛行ユニット修理にも協力してくれた。 彼の力になりたい。 そう思わせる何かを感じる。 私は晩ご飯を食べ終わると 寝床で綺麗な夜空を見上げていたのだった。
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