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ここから メリエロ視点。
イオニルがシオンと戦う前に時間は遡る。
その時間帯にアタシは
途中だったサドナちゃんの修理を進めていた。
修理自体は特殊な構造が多いものの、
この研究所で作るロボットの在庫の部品で
損傷箇所を修復、補えることが出来た。
今のところ修復率は75%…、
ボッゴオォォォオォン…!!!
研究所の外の塀辺りから騒音がした。
ちょっと誰よ、今の音からして間違いなく
研究所の敷地内の塀を破壊したわね。
「敵が来たのかメリエロ?
私が出よう、応戦なら任せてくれ。」
「サドナちゃんはまだ横になってて、
私の作ったロボット達が戦うから大丈夫よ。」
アタシは穏やかにそう言ってから
遠隔操作用のモニターパネルを操作した。
外で待機していたロボット達が
セキュリティシステムの指示を受けて動き出す。
一体だけクマのぬいぐるみ型が混じっているけど
その他はメカメカしい風貌の
シルバーな装甲と銃器を持つ二足歩行型が複数。
支援機としてガトリングとシールドを多めに
増強した四足歩行型がいくつかと
空からの援護射撃を行う鳥型も配備。
完璧な布陣よ、ドーンと来なさいよ。
外部カメラと中継してモニターに映ったのは
野菜みたいなモヒカン頭に見事なカイゼル髭、
ムキムキな筋肉のような厚い装甲に武装。
前に話で聞いたイオニルとサドナちゃんが
2人がかりで戦ったという相手、
サイボーグのザムテスだった。
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